ホワイトニングの寿命は平均何年?白い歯を長く保つための全知識

文京区後楽園駅・飯田橋駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「文京いわぶち歯科・矯正歯科」です。
歯を白くするホワイトニングは、明るい笑顔を手に入れるための人気の選択肢ですが、「一度白くしたら、その効果はどれくらい続くのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。ホワイトニングの効果が持続する期間、いわゆる「寿命」は、施術方法によって大きく異なり、さらには日々の生活習慣や適切なメンテナンスによっても大きく変わります。
この記事では、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングといった主要な方法ごとの持続期間の目安を詳しく解説します。また、なぜ歯の色が後戻りしてしまうのか、その原因を深掘りし、さらに白い歯を長く保つための具体的な秘訣をご紹介します。この記事をお読みいただくことで、ご自身のライフスタイルや理想に合ったホワイトニング方法を見つけ、美しい白さを最大限に維持するための知識と実践方法が手に入ります。
ホワイトニングの寿命は方法で変わる!種類別の持続期間の目安
ホワイトニングによって手に入れた白い歯は、残念ながら永久に続くものではありません。しかし、ホワイトニングの「寿命」は、どのような方法を選んだかによって大きく異なります。歯科医院で受けられるホワイトニングには、主に「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類があります。それぞれのアプローチによって、歯が白くなる仕組みや効果の持続期間、費用などが変わってきます。ご自身のライフスタイルや理想とする白さ、かけられる時間や費用に合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
このセクションでは、これら3つの主要なホワイトニング方法の概要と、一般的な効果持続期間の目安を簡潔にご紹介します。それぞれの方法がどのような特徴を持ち、どのくらいの期間白い歯を維持できるのかを把握することで、ご自身にぴったりのホワイトニングを見つける第一歩となるでしょう。
オフィスホワイトニング:約3ヶ月〜6ヶ月
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が専門的な知識と技術を用いて行う施術です。高濃度の過酸化水素を主成分とする薬剤を歯に塗布し、特殊な光(LEDライトなど)を照射することで、歯の内部の色素を強力に分解し漂白します。この方法は、短期間で高いホワイトニング効果を実感できる点が最大のメリットです。
通常、1回の施術で歯の白さの変化を実感でき、2〜3回の通院で理想の白さに近づけることが多いです。そのため、結婚式や面接など、短期間で歯を白くしたい方や、イベントを控えている方に非常に適しています。しかし、即効性が高い反面、色の後戻りが比較的早いというデメリットもあります。効果の持続期間の目安は、およそ3ヶ月から6ヶ月程度とされています。費用は1回あたりの施術で計算されることが多く、定期的なメンテナンスを考慮に入れる必要があります。
オフィスホワイトニングは、忙しい方や自宅でのケアが苦手な方でも、プロの施術によって効率的に歯を白くできる魅力的な選択肢です。ただし、白さを長持ちさせるためには、施術後の食生活への注意や、定期的なタッチアップ(追加施術)を検討することが重要になります。
ホームホワイトニング:約6ヶ月〜1年
ホームホワイトニングは、歯科医院で作成してもらった専用マウストレーと、低濃度のホワイトニングジェルを使い、ご自宅でご自身のペースで歯を白くしていく方法です。就寝中や家事の合間など、ご自身の都合の良い時間にマウストレーに薬剤を注入して、毎日数時間装着することで、徐々に歯を白くしていきます。
オフィスホワイトニングと比較して、効果を実感するまでに約2週間程度の期間が必要ですが、低濃度の薬剤がゆっくりと歯に浸透していくため、より自然な白さに仕上がるとともに、色の後戻りが少なく、効果が長持ちしやすいというメリットがあります。持続期間の目安は約6ヶ月から1年とされており、オフィスホワイトニングよりも長く白さを保つことができます。
この方法は、通院回数を減らしたい方や、時間をかけてでも白さを長く維持したい方、そしてご自身のペースでじっくりとホワイトニングに取り組みたい方に適しています。また、自宅で手軽にできるため、忙しい方でも無理なく継続しやすいでしょう。ただし、効果を持続させるためには、毎日コツコツとマウストレーを装着し続ける継続性が求められます。
デュアルホワイトニング:約1年〜2年
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を組み合わせた、最も高い効果と持続性が期待できるホワイトニング方法です。まず、歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、短期間で一気に歯を白くします。その後、ご自宅でホームホワイトニングを継続して行うことで、その白さを維持し、さらに向上させていくという流れになります。
この方法の最大のメリットは、オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を兼ね備えている点です。そのため、最高のホワイトニング効果を追求したい方や、一度施術したらできるだけ長く白さを維持したいと考える方に最適です。多くのホワイトニング方法の中で、最も白くできる可能性が高く、その効果も長く続く傾向にあります。
デュアルホワイトニングの効果の持続期間の目安は、およそ1年から2年と非常に長く、ホワイトニングの投資効果を最大化できる方法と言えるでしょう。デメリットとしては、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方の費用がかかるため、他の方法と比較して最も高額になる点が挙げられます。しかし、徹底的に白さを追求し、その白さを長期的に安定させたいと願う方にとっては、結果的に満足度の高い選択肢となるでしょう。
【参考】歯科医院とセルフホワイトニングの効果と寿命の違い
ホワイトニングには、歯科医院で行われる医療行為としてのホワイトニングと、エステサロンなどで提供される「セルフホワイトニング」の2種類があります。この2つは名前は似ていますが、その効果と「寿命」には根本的な違いがあります。
歯科医院で行われるホワイトニングは、歯科医師の管理のもと、過酸化水素や過酸化尿素といった医薬品を使用します。これらの薬剤は、歯の表面だけでなく、歯の内部にある色素を化学的に分解し、歯そのものの色を内側から「漂白」することで白くします。そのため、歯本来の色以上に白くすることが可能であり、その効果は数ヶ月から数年単位で持続します。ここでいう「寿命」とは、歯の漂白効果がどれくらい維持されるかを指します。
一方、セルフホワイトニングは、医療機関ではないため、医薬品である過酸化水素などを使用することができません。主に重曹やポリリン酸、酸化チタンなど、歯の表面の汚れを落とす成分が使われます。これは、歯の表面に付着した着色汚れ(ステイン)を除去することで、歯本来の白さに近づけるというものです。歯そのものを漂白するわけではないため、歯本来の色以上に白くなることはなく、元の歯の色に戻るまでの期間が「寿命」となります。つまり、歯科医院のホワイトニングが歯の「色そのもの」を変えるのに対し、セルフホワイトニングは歯の「表面の汚れ」を取り除くものだと理解しておきましょう。
なぜ色は後戻りする?ホワイトニングの寿命が短くなる3つの原因
一度ホワイトニングで手に入れた白い歯も、残念ながらその効果が永久に続くわけではありません。時間の経過とともに元の色に戻ろうとする「色の後戻り」は、誰にでも起こりうる自然な現象です。しかし、この後戻りのスピードは、日々の生活習慣によって大きく左右されます。ここでは、ホワイトニングの効果が短くなってしまう主な原因として、「食生活による再着色」「喫煙」「歯の構造的な変化」の3点について詳しく解説します。これらの原因を理解することで、白い歯を長く保つための対策を講じることができます。
原因1:食べ物や飲み物による再着色(ステイン)
ホワイトニングの効果が薄れる最大の原因の一つが、日常的に摂取する食べ物や飲み物による「再着色」です。コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、チョコレートなど、色の濃い飲食物には「ポリフェノール」などの色素成分が豊富に含まれています。これらの色素が、歯の表面を覆う透明なタンパク質の膜「ペリクル」に付着することで、歯の表面に「ステイン」と呼ばれる着色汚れとなって現れます。
特に、紅茶はコーヒーよりも色素が歯に残りやすく、日常的に飲む習慣がある方は注意が必要です。ホワイトニングによって歯が白くなった直後は、歯の表面が一時的に敏感になっているため、特に着色しやすい状態にあります。そのため、これらの飲食物を頻繁に摂取する習慣がある方は、ホワイトニングの効果が短期間で薄れてしまう傾向にあります。白い歯を長く保つためには、食生活への意識が非常に重要になります。
原因2:喫煙によるヤニの付着
喫煙は、ホワイトニングの効果を著しく短くする大きな原因の一つです。タバコに含まれる「タール」、いわゆる「ヤニ」は、非常に粘着性が高く、歯の表面に強力に付着します。このヤニが歯にこびりつくことで、白い歯が黄ばんだり、ひどい場合には黒ずんで見えたりする原因となります。
ヤニは通常の歯磨きだけではなかなか落としきることが難しく、日常的に喫煙を続けることで、せっかくホワイトニングで白くなった歯も、みるみるうちに色が後戻りしてしまいます。したがって、ホワイトニングの効果を最大限に引き出し、その白さを長持ちさせるためには、禁煙することが非常に重要です。禁煙は歯の健康だけでなく、全身の健康にも良い影響をもたらします。
原因3:歯の水分量が戻ることによる自然な変化
歯の色が後戻りする原因は、食生活や喫煙といった外部からの影響だけではありません。歯の内部で起こる自然な変化も、色の後戻りの一因となります。一つ目は「歯の水分量の変化」です。ホワイトニングの薬剤を使用すると、歯の内部の水分が一時的に失われ、歯が脱水状態になります。この脱水状態の歯は、光の反射の仕方が変わり、より白く見えます。しかし、時間が経つにつれて歯は再び水分を吸収し、元の水分量に戻ります。この「再水和」の過程で、少し色が濃くなったように感じることがあります。これは自然な生理現象であり、ホワイトニングの効果が失われたわけではありません。
二つ目は「加齢による変化」です。年齢を重ねるにつれて、歯の最も外側にあるエナメル質が少しずつ薄くなります。エナメル質は半透明なため、その下にある黄色っぽい象牙質の色が透けて見えやすくなります。これにより、全体的に歯が黄ばんで見えるようになることがあります。これは長期的な視点での歯の色の変化であり、ホワイトニングの効果の寿命とは直接関係ありませんが、歯の白さに影響を与える自然な要素として理解しておくことが大切ですす。
ホワイトニングの寿命を延ばす!白い歯を長く保つ5つの秘訣
ホワイトニングによって手に入れた白い歯は、時間とともに少しずつ色が後戻りしてしまうのが自然な現象です。しかし、日々のちょっとした心がけや適切なメンテナンスを行うことで、そのスピードを遅らせ、理想の白さをより長くキープできます。ここでは、ホワイトニングの効果を最大限に活かし、美しい白い歯を長持ちさせるための5つの秘訣をご紹介します。これらのポイントを実践することで、ホワイトニングへの投資を無駄にせず、自信に満ちた笑顔を維持できるようになります。
1. 食生活を見直す|着色しやすい飲食物に注意
ホワイトニングの効果を長持ちさせる上で、最も意識したいのが日々の食生活です。コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、チョコレートなどは、歯の表面にステイン(着色汚れ)を付着させやすい飲食物として知られています。これらの摂取を完全に断つ必要はありませんが、摂取頻度を減らしたり、飲んだり食べたりした直後に水で口をゆすいだり、歯磨きをしたりする習慣をつけることが大切です。
特に、飲み物を飲む際にストローを使用すると、液体が歯の表面に直接触れるのを防ぐことができるため、効果的な対策となります。また、ホワイトニング施術後の24時間から48時間は、歯の表面を保護するペリクルという膜が一時的に剥がれているため、非常に着色しやすい状態です。この期間は、色の濃い飲食物の摂取を避けるように心がけましょう。
2. 毎日の歯磨きを丁寧に行う
白い歯を長く保つための基本中の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。歯の着色の原因となるステインは、歯の表面のプラーク(歯垢)に付着しやすいため、プラークをしっかりと除去することが再着色を防ぐ上で非常に重要になります。
力を入れてゴシゴシ磨くのではなく、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にきちんと当て、小刻みに優しく動かすのが正しいブラッシング方法です。この丁寧な歯磨きを習慣にすることで、歯の表面を清潔に保ち、ホワイトニングで得た白さを効果的に維持することができます。
3. ホワイトニング効果のある歯磨き粉を活用する
毎日の歯磨きには、ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉を活用するのもおすすめです。これらの歯磨き粉は、歯を漂白する効果はありませんが、新しく付着した表面のステインを浮かせて除去することで、歯の白さを維持する役割を果たします。
ポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールといった成分が配合された歯磨き粉は、ステイン除去に有効とされています。日々のオーラルケアにこのような歯磨き粉を取り入れることで、手軽に後戻りを防ぎ、ホワイトニングの効果を長持ちさせる助けとなります。
4. 歯科医院で定期的なクリーニングを受ける
セルフケアだけでは限界があるため、定期的に歯科医院でプロフェッショナルなクリーニングを受けることが、ホワイトニング効果を長持ちさせる上で非常に重要です。歯科医院で行われるPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)では、日常の歯磨きでは除去しきれない歯石や、歯の表面に形成されたバイオフィルム(細菌の膜)、そして頑固な着色汚れを専用の機器で徹底的に除去してもらえます。
3ヶ月から6ヶ月に一度の頻度で定期的なクリーニングを受けることで、歯の表面が常にきれいな状態に保たれ、ホワイトニング後の白さを長く維持することができます。
5. 「タッチアップ」で定期的にメンテナンスする
ホワイトニング効果をより積極的に、そして長く維持するためには、「タッチアップ」と呼ばれる定期的なメンテナンスが非常に有効です。タッチアップとは、ホワイトニングの効果が完全になくなってしまう前に、追加でホワイトニング施術を行うことを指します。
例えば、半年に一度、または一年に一度オフィスホワイトニングを受けたり、短期間のホームホワイトニングを行ったりすることで、歯の白さを再び向上させ、後戻りをリセットすることができます。定期的なタッチアップは、長期的に安定した白い歯を保つための最も効果的な方法の一つであり、計画的なメンテナンスが理想の白さを維持する鍵となります。
【ライフスタイル別】あなたに合うホワイトニングの選び方
ホワイトニングは、その方法によって効果の表れ方や持続期間、費用が大きく異なります。そのため、ご自身のライフスタイルや理想とする白さ、かけられる時間や費用などを考慮して、最適な方法を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれのホワイトニング方法がどのような方におすすめなのかを具体的にご紹介します。
自分に合ったホワイトニングを選ぶことは、理想の白さを手に入れるだけでなく、その後の満足度や効果の持続にも大きく影響します。ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせながら、最適なホワイトニング方法を見つける参考にしてください。
短期間で効果を実感したい多忙な方向け:オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、結婚式や面接、大切なイベントなどを控えていて「短期間で歯を白くしたい」と考えている方に最適な方法です。歯科医院で専門家が高濃度の薬剤と特殊な光を使って施術するため、1回の通院でも効果を実感しやすく、数回の施術で理想の白さに近づけることが可能です。
また、仕事などで毎日忙しく、自宅でマウスピースを装着する時間を確保することが難しい方にもおすすめです。歯科医院での施術はプロに任せられるため、手間がかからず、効率的に歯を白くできます。ただし、オフィスホワイトニングは色の後戻りが比較的早い傾向にあるため、白さを維持するためには定期的なメンテナンスや、後述するタッチアップを行うことが重要になります。
費用を抑えつつ自宅でじっくり白くしたい方向け:ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、通院する時間をあまり取れない方や、初期費用を抑えたい方に適しています。歯科医院で作成した専用マウストレーと低濃度の薬剤を使って、ご自宅でご自身のペースでホワイトニングを進めることができます。オフィスホワイトニングに比べて効果を実感するまでに約2週間程度の期間が必要ですが、その分、自然な白さが得られ、色の後戻りも比較的少ないというメリットがあります。
また、自分で毎日ケアを行うため、白さへの意識が高まりやすく、長期的にきれいな歯を維持するモチベーションにもつながります。時間をかけてでも白さを長く維持したい方や、歯科医院への通院回数を減らしたい方にとって、ホームホワイトニングは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
最高の白さと持続性を求める方向け:デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を組み合わせた、最も高い効果と持続性が期待できる方法です。オフィスホワイトニングで一気に歯を白くし、その後ホームホワイトニングでその白さを維持・向上させるため、「とにかく理想の白さを追求したい」「一度施術したら、できるだけ長く効果を維持したい」と考える方に最適です。
費用は最も高額になりますが、その分、確実な効果と長期間にわたる白さを手に入れられます。長期的な視点で歯の美しさを最大限に高めたい方や、高い費用をかけてでも最高の満足度を得たい方にとって、デュアルホワイトニングは結果的に最もコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
ホワイトニングの寿命に関するよくある質問
ホワイトニングに興味はあっても、「本当に効果があるのか」「痛みはないのか」といった疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、多くの方が抱くホワイトニングに関するよくある質問にお答えし、施術の安全性や注意点、効果について詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、安心してホワイトニングの一歩を踏み出せるよう、疑問を解消していきましょう。
Q. 施術後に痛みや知覚過敏は出ますか?
ホワイトニング施術後には、一時的に痛みや知覚過敏が生じることがあります。これは、ホワイトニング剤に含まれる成分が歯の神経を刺激したり、一時的に歯の表面から水分が失われたりすることで起こる現象です。多くの場合、施術後24時間以内に自然に治まる一過性の症状ですので、過度な心配は不要です。歯科医院では、知覚過敏の症状を和らげるために、事前に知覚過敏抑制剤を塗布するなどの対策を行うことも可能です。もし症状が続くようでしたら、すぐに歯科医師に相談してください。
Q. ホワイトニングができない歯はありますか?
はい、ホワイトニングでは白くならない歯や、施術ができないケースがあります。まず、被せ物、詰め物、インプラントなどの人工の歯は、ホワイトニング剤では白くなりません。そのため、これらの歯がある場合は、周りの天然歯に合わせて色調を調整する必要があるため、事前に歯科医師とよく相談することが大切です。
また、虫歯や重度の歯周病がある場合は、ホワイトニングよりもそれらの治療が優先されます。その他にも、妊娠中や授乳中の女性、そして「無カタラーゼ症」という特定の疾患をお持ちの方は、ホワイトニングを受けることができません。
さらに、抗生物質の影響で変色した「テトラサイクリン歯」や、神経を失って変色した歯は、通常のホワイトニングでは効果が得られにくいことがあります。これらの場合には、「ウォーキングブリーチ」といった別の専門的な処置が必要となるケースもありますので、まずは歯科医院でご自身の歯の状態を詳しく診てもらい、適切な治療法を相談することが重要です。
Q. 施術直後の食事制限は必要ですか?
ホワイトニング施術直後の約24時間は、歯の表面にある保護膜(ペリクル)が一時的に剥がれた状態になるため、非常に着色しやすいデリケートな時期です。この期間に色の濃い飲食物を摂取すると、せっかく白くなった歯に色素が沈着しやすくなってしまいます。そのため、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、ケチャップなどの色の濃いものや、酸性度の高い食品(柑橘類、炭酸飲料など)は避けるようにしてください。
一方で、水、牛乳、白米、パン、鶏肉(皮なし)、白身魚、乳製品(無糖ヨーグルトなど)といった、色の薄いものや着色しにくい食品は問題なく摂取できます。この期間を乗り切れば、その後は通常通りの食事に戻せますので、少しの間だけ注意して過ごしましょう。
Q. ホワイトニングで歯は弱くなりませんか?
「ホワイトニングは歯を溶かす」「歯が弱くなる」といった誤解をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科医師の管理のもとで行われるホワイトニングは、歯の構造そのものにダメージを与えることはありません。ホワイトニングで使用される過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤は、歯を削ったり溶かしたりするものではなく、歯の内部にある色素を分解する働きがあります。
これらの薬剤がエナメル質や象牙質に作用して、歯本来の色を明るくしていくため、歯の寿命に影響を与える心配もありません。適切な施術とアフターケアを行えば、歯の健康を損なうことなく、安全に白い歯を手に入れることが可能です。不安な点があれば、担当の歯科医師にいつでもご相談ください。
まとめ:理想の白さを長く保つには、自分に合った方法と定期的なメンテナンスが鍵
ホワイトニングの「寿命」は、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、そして両者を組み合わせたデュアルホワイトニングといった施術方法によって異なります。それぞれに即効性、持続性、費用といったメリットとデメリットがあり、ご自身の目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
どのようなホワイトニング方法を選ばれたとしても、その効果を長く維持するためには日々の努力が欠かせません。着色しやすい飲食物を避ける、毎日の丁寧な歯磨きを心がけるといったセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングは、ホワイトニング後の美しい状態を保つために非常に有効です。また、効果の「後戻り」を感じ始めたら、「タッチアップ」と呼ばれる追加のホワイトニングで白さを再活性させることも、長期的な維持には不可欠です。
最終的に、理想の白さを長く保つためには、ご自身に最適なホワイトニング方法の選択と、計画的なメンテナンスが鍵となります。どの方法が自分に合っているのか、どのようにケアしていけば良いのか迷われた際は、専門家である歯科医師に相談し、ご自身の歯の状態やライフスタイルに合わせたアドバイスを受けることが、後悔のないホワイトニングへの第一歩となるでしょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
日本歯科大学卒業後、医療法人社団学而会 永田歯科医院勤務、医療法人社団弘進会 宮田歯科医院に勤務し、
医療法人社団ビーズメディカル いわぶち歯科開業
【所属】
・日本口腔インプラント学会 専門医
・日本外傷歯学会 認定医
・厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
・文京区立金富小学校学校歯科医
【略歴】
・日本歯科大学 卒業
・医療法人社団学而会 永田歯科医院 勤務
・医療法人社団弘進会 宮田歯科医院 勤務
・医療法人社団 ビーズメディカルいわぶち歯科 開業
文京区後楽園駅・飯田橋駅から徒歩5分の歯医者
『文京いわぶち歯科・矯正歯科』
住所:東京都文京区後楽2丁目19−14 グローリアス3 1F
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