インプラントと入れ歯の違い

文京区後楽園駅徒歩5分の歯医者・矯正歯科「文京いわぶち歯科・矯正歯科」です。
歯を失った際の治療として「インプラント」と「入れ歯」がよく選ばれますが、それぞれの違いや特徴についてしっかり理解することで、より自分に適した治療を選ぶことができます。
今回は、インプラントと入れ歯の基本的な違いから、治療にかかる費用、治療後の生活への影響など、さまざまな観点から両者の特徴を詳しくご紹介します。

 

インプラントと入れ歯の基本的な違い

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込んで歯を補う治療方法です。
手術が必要で、治療期間も数か月から1年近くかかる場合がありますが、固定力が高く、自然な歯に近い噛み心地や見た目が得られる点が特徴です。
一方、入れ歯は歯茎にかぶせる取り外し可能な装置で、手術を伴わないため短期間での治療が可能です。
特に全身疾患をお持ちの方や、高齢で手術が難しい方には、入れ歯の方が向いている場合もあります。
両者の違いをよく理解し、どちらが自身の状況に合っているかを確認しましょう。

 

手術の有無と治療期間

インプラント治療は、顎骨に人工歯根を埋め込む手術が必要で、顎骨とインプラントがしっかり結合するまでに数か月から1年の治療期間を要することが多いです。
治療の流れとしては、まず顎骨にインプラントを埋め込み、数か月後に人工歯を取り付けるため、時間がかかります。
また、インプラント治療は全身の健康状態や骨の状態が影響するため、持病がある方や顎骨が弱い方は慎重に判断が必要です。

一方、入れ歯は手術を必要とせず、比較的短期間で治療を完了できます。
1〜2か月で使用可能になり、治療の準備がスムーズです。
外科手術に不安を感じる方や、すぐに歯を補う必要がある場合には、入れ歯治療が適しています。
入れ歯治療もインプラント治療も、医師としっかり相談しながら、身体への負担や治療期間を検討することが重要です。

 

費用面の違い

インプラントは高額な治療費がかかることで知られ、1本あたり約30〜50万円が相場です。
インプラント治療は保険が適用されない自費診療のため、複数本のインプラントが必要な場合は費用がさらに増えます。
しかし、インプラントの耐久性や機能性は高く、長期的に見れば費用に見合う価値があるとされています。

一方、入れ歯は保険適用内で治療が可能で、経済的な負担が少ないのが特徴です。
保険適用内の入れ歯は5,000〜1万円台から作成可能で、経済的負担が抑えられます。
ただし、保険内の入れ歯は素材や構造に制限があり、見た目や使用感に制限があることも。
自費での入れ歯治療の場合は、費用は上がるものの、より審美的で快適な入れ歯を選択することも可能です。
費用面は治療選びの大きなポイントになるため、経済状況やライフスタイルに合った方法を歯科医と相談しながら決めましょう。

 

噛み心地と日常での使いやすさ

インプラントは顎の骨としっかり結合するため、天然歯と同様の安定感があり、硬い食べ物でもしっかり噛むことができます。
インプラントを使用することで、食事の際のストレスが軽減され、好きなものを自由に楽しめるため、生活の質の向上にもつながります。
また、歯根にしっかり固定されるため、歯茎が痩せにくいといった利点もあります。

一方、入れ歯は取り外しが可能で、慣れるまでに少し時間がかかることも。
特に硬いものや粘り気のある食べ物ではずれやすいこともあります。
口の中での異物感が強く、話す際に違和感を感じることもありますが、取り外してお手入れができるため清潔に保ちやすい利点もあります。
日常生活において、どちらの使用感が合っているかを事前に理解しておくことで、快適な口腔環境が保たれるでしょう。

 

見た目と審美性の違い

見た目や審美性を重視する方にとって、インプラントはより自然な仕上がりが期待できます。
インプラントは、歯茎からまるで天然歯のように見えるように作られ、噛み合わせも自然な感覚で日常生活に溶け込みます。
外見に気を使いたい方や、より自然な印象を求める方にはインプラントが適しています。

入れ歯は、保険適用のものと自費のものとで見た目が異なり、特に前歯に入れ歯を装着する場合、固定用の金属バネが目立つことがあります。
自費の入れ歯は審美性が向上しますが、費用がかかるため、経済的負担が増える可能性もあります。
審美性を重視する方は、歯科医と十分に相談した上で自分に合った選択肢を見つけましょう。

 

メンテナンス方法の違い

インプラントは、定期的な歯科でのメンテナンスと自宅での丁寧なブラッシングが必要です。
インプラント周囲の歯肉に炎症が生じやすい「インプラント周囲炎」を防ぐためにも、口内の清潔を保つことが重要です。
正しくケアを行えば長期間の使用が可能で、しっかりと噛む力を維持できます。

一方、入れ歯は日々のメンテナンスとして取り外して洗浄する必要があります。
専用の洗浄剤で清潔に保ち、バクテリアの増殖を防ぐことが大切です。
入れ歯は経年劣化やお口の状態の変化によって定期的な調整や新調が必要ですが、取り外してお手入れができるため、清潔さを保ちやすい点も特徴です。
メンテナンスの手軽さや負担を考慮しながら、長く快適に使える方法を選びましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

岩渕 雅諭 | Iwabuchi Masatoshi

日本歯科大学卒業後、医療法人社団学而会 永田歯科医院勤務、医療法人社団弘進会 宮田歯科医院に勤務し、
医療法人社団ビーズメディカル いわぶち歯科開業

【所属】
日本口腔インプラント学会 専門医
日本外傷歯学会 認定医
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
文京区立金富小学校学校歯科医

【略歴】
日本歯科大学 卒業
医療法人社団学而会 永田歯科医院 勤務
医療法人社団弘進会 宮田歯科医院 勤務
医療法人社団 ビーズメディカルいわぶち歯科 開業

 

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