大人になると、なぜ歯が生え変わらないの?

こんな興味深い記事があった。

歯胚と呼ばれる歯を作る細胞の集合体が、多くても2世代(2個)分しかな
いからです。そもそも、32本ある大人の歯(永久歯)のうち、生え変わっている
のは手前の20本だけ。そのうしろにある永久歯は、実は乳歯の仲間なんです
よ」(東京医科歯科大学・山下靖雄教授)

生え代わる歯の場合は、乳歯用の歯胚の下に永久歯用の歯胚が少し遅れて
できる。そして上にある歯胚が乳歯となって現れ、やがて大きくなった永久歯
が乳歯を押し上げるように。すると、乳歯の根の部分が細胞に食べられてなく
なり、抜け落ちて永久歯に置き換えられていくというのだ。

「乳歯がすべて生えそろうのは2~3歳ですが、あごはまだまだ成長します。
すると歯とあごの大きさが合わなくなり、1世代目の小さい乳歯は2世代目の
大きい永久歯に置き換えられていくのです。しかし人間は永久歯が生えそろう
時点であごの成長が止まるため、さらに大きい歯に置き換える必要はない。
この理由から、3世代目以降が不必要になったと考えられています」

現在、再生医療の研究が進んでおり、いつかは自分の歯を再生することが可能
?な日が来るかもしれませんが、やはり現段階では失った歯が生えてくることは
ありませんので、しっかりメンテしてご自身の歯をしっかり守りましょう!!

文京いわぶち歯科・矯正歯科