歯垢が付きやすいところはココ!磨き残しゼロを目指す効率的な磨き方

文京区後楽園駅・飯田橋駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「文京いわぶち歯科・矯正歯科」です。

毎日きちんと歯磨きをしているはずなのに、口の中がどうもスッキリしない、奥歯のあたりにザラつきを感じる、といったお悩みはありませんか。もしかしたらそれは、気づかないうちに溜まっている「歯垢(プラーク)」が原因かもしれません。忙しい毎日の中で、つい歯磨きがおろそかになりがちな方もいらっしゃるでしょう。しかし、ちょっとしたコツを知るだけで、短時間で効率的に磨き残しを減らし、清潔な口内環境を手に入れることができます。

この記事では、歯垢が特に付きやすい場所を具体的にご紹介し、それぞれの場所に応じた効果的な磨き方と、おすすめのオーラルケアアイテムを詳しく解説します。ご自身の口内のウィークポイントを理解し、毎日の歯磨きを「磨き残しゼロ」に近づけるための具体的なステップが明確になるでしょう。自信の持てる健康的な口元を目指して、一緒に効率的なオーラルケアを始めていきましょう。

目次

毎日磨いているのにスッキリしない?その原因は「磨き残し」かも

「朝晩しっかり歯磨きをしているのに、なぜか口の中がネバつく」「鏡で見ても特に問題ないと思うけれど、奥歯の裏側がザラザラする」。そんなふうに感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。毎日歯ブラシを口に入れているから大丈夫、と思いがちですが、その不快感の主な原因は、実は自分では気づきにくい「歯垢の磨き残し」にあるのかもしれません。

歯磨きは、ただ歯ブラシを動かせば良いというものではありません。歯の形や生え方、そして人それぞれ異なる「磨き癖」によって、どうしても歯ブラシの毛先が届きにくい場所ができてしまいます。特に、下の前歯の裏側や、歯と歯の間、奥歯の溝などは、意識して磨かないと汚れが残りやすい「死角」となりやすいのです。

こうした磨き残しが蓄積すると、時間とともに口内トラブルの原因となる「歯垢」へと変化し、やがて頑固な「歯石」になってしまいます。次のセクションでは、この「歯垢」が一体どのようなもので、なぜ放置してはいけないのかを詳しく見ていきましょう。

そもそも歯垢(プラーク)とは?放置するリスク

毎日歯磨きをしているのに、なぜか口の中がすっきりしないと感じることはありませんか。その原因の一つに「歯垢(プラーク)」の磨き残しがあります。歯垢は単なる食べかすとは異なり、口腔内に潜む細菌が増殖して形成される、粘着性のある物質です。特に、食べ物に含まれる糖分を栄養源として細菌が活発になり、歯の表面に強固に付着していきます。

この歯垢を放置すると、さまざまな口内トラブルを引き起こすリスクが高まります。虫歯や歯周病の直接的な原因となるだけでなく、口臭の原因にもなるため、お口の健康を保つ上では、歯垢の適切な除去が不可欠です。このセクションでは、歯垢がどのようなものなのか、そして放置することでどのようなリスクがあるのかを詳しく解説し、日々のケアの重要性について理解を深めていきましょう。

歯垢は虫歯・歯周病・口臭の原因となる細菌の塊

歯垢とは、単なる食べかすではなく、実は細菌の塊です。具体的には、たった1mgの歯垢の中には、なんと10億個以上の細菌が存在するといわれています。これらの細菌が引き起こす口内トラブルは、私たちが想像するよりもはるかに深刻です。

まず、歯垢に含まれるミュータンス菌などの虫歯菌は、食べ物の糖分を取り込み、酸を作り出します。この酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされていくのが虫歯のメカニズムです。また、歯垢の中には歯周病の原因となる細菌も多く存在します。これらの歯周病菌は歯ぐきに炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨まで溶かしてしまう歯周病へと発展します。

さらに、歯垢の中の細菌が作り出す硫化水素などのガスは、口臭の直接的な原因となります。どれだけ歯磨きをしても口臭が気になる場合、もしかしたら歯垢の磨き残しが原因かもしれません。このように、歯垢は見た目の問題だけでなく、虫や歯周病、そして人前での自信にも関わる口臭の原因となり得る、まさに「病気の温床」といえる存在なのです。

歯垢と歯石の違いとは?歯石はセルフケアでは取れない

歯垢と歯石はよく混同されがちですが、これらは全く異なる状態のものです。歯垢が細菌の塊であるのに対し、歯石は、歯垢が唾液に含まれるカルシウムなどのミネラルと結合して石灰化し、硬くなった沈着物を指します。例えるなら、歯垢がまだ柔らかい泥のような状態だとすれば、歯石はそれが乾燥して固まったコンクリートのようなものです。

一度歯石になってしまうと、非常に硬く、毎日の歯磨きではどんなに丁寧に磨いても除去することはできません。このため、ご自身で無理に歯石を取ろうとすると、歯や歯ぐきを傷つけてしまう危険性があり、絶対に避けるべきです。歯石が付着すると表面がザラザラになり、さらに歯垢が付きやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。

したがって、歯石の除去は、歯科医院で専門的な器具を使った処置が必要です。歯科医師や歯科衛生士が、超音波スケーラーなどの専門機器を用いて、歯や歯ぐきを傷つけることなく安全に歯石を取り除いてくれます。日々のセルフケアで歯垢の蓄積を防ぐことと、定期的に歯科医院で歯石を除去してもらうこと。この両輪で口腔内の健康を維持することが非常に重要です。

【要注意】歯垢が付きやすい5大スポット

毎日の歯磨きで「きちんと磨いているつもりなのに、なぜかスッキリしない」と感じることはありませんか。それは、知らず知らずのうちに歯垢がたまってしまう「要注意スポット」があるからです。

このセクションでは、特に歯垢がたまりやすい5つの場所を具体的にご紹介します。ご自身の口の中を想像しながら読み進めてみてください。これらの場所を意識してケアするだけで、日々の歯磨きの質は格段に向上し、磨き残しを劇的に減らすことができます。

下の前歯の裏側、歯と歯の間、奥歯の噛み合わせの溝、歯と歯ぐきの境目、そして歯並びが悪い部分。これらのスポットを攻略し、自信の持てる清潔な口内環境を手に入れましょう。

スポット1:下の前歯の裏側(舌側)

歯垢が付きやすい場所としてまず挙げられるのが、「下の前歯の裏側」です。この部分は、常に唾液が分泌される「唾液腺開口部」という場所が近くにあります。唾液にはカルシウムなどのミネラル成分が含まれており、これらの成分と歯垢が結びつくことで、歯垢が硬い「歯石」へと変化しやすい特性があります。

一度歯石になってしまうと、歯ブラシでは取り除くことができません。また、下の前歯の裏側は舌があるため、歯ブラシの毛先が届きにくく、意識して磨かないと汚れが残りやすい構造になっています。歯垢がたまりやすいだけでなく、歯石になりやすいという二重の要因から、特に注意が必要なスポットと言えるでしょう。

スポット2:歯と歯の間(隣接面)

多くの磨き残しが発生する代表的な場所が「歯と歯の間」、専門用語で「隣接面」と呼ばれる部分です。ここは歯ブラシの毛先が物理的に届きにくい構造のため、歯磨きだけでは約60%の汚れしか落とせないと言われています。

食べカスや歯垢が挟まりやすく、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境です。実際、歯と歯の間の虫歯は非常に多く、また歯周病もこの部分から進行することが少なくありません。歯ブラシだけでは不十分であり、デンタルフロスや歯間ブラシといった特別な清掃用具を使ったケアが必須となる場所です。

スポット3:奥歯の噛み合わせの溝(咬合面)

「奥歯の噛み合わせの溝」、専門的には「咬合面」と呼ばれる部分は、歯垢がたまりやすい要注意スポットの一つです。奥歯の表面は食べ物をすり潰すために複雑で細かい溝が多く、この溝に食べカスが詰まりやすく、歯ブラシの毛先が奥まで届きにくいのが特徴です。

特に、生えたばかりの永久歯は溝が深く、虫歯になりやすい傾向があります。そのため、お子さんの場合は、歯科医院でシーラントと呼ばれる予防処置を施すこともあります。見た目では汚れが分かりにくいため、意識して丁寧に磨かないと、いつの間にか歯垢がたまり、虫歯の原因となってしまうことがあります。

スポット4:歯と歯ぐきの境目(歯頸部)

歯と歯ぐきの境目、専門用語では「歯頸部(しけいぶ)」は、歯周病菌が好んで住み着く場所であり、歯垢が非常にたまりやすいスポットです。この部分は「歯周ポケット」と呼ばれるわずかな溝になっており、歯ブラシの当て方が不適切だと、この溝の奥に隠れた歯垢を全く除去できないことがあります。

歯ぐきが炎症を起こす歯肉炎の初期症状や、口臭の主な原因となるのも、この境目にたまった歯垢が原因であることがほとんどです。歯周病予防の観点から見ても、歯と歯ぐきの境目の歯垢を丁寧に除去することは、健康な口腔環境を維持するために極めて重要なケアと言えます。

スポット5:歯並びが悪い部分や矯正装置の周り

歯並びが悪い部分、例えば歯が重なっている箇所や、ねじれて生えている歯の周りも、歯ブラシが均一に当たらず、歯垢がたまりやすい死角となります。こうした部分は清掃が難しく、磨き残しが発生しやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、現在矯正治療中の方は、ブラケットやワイヤーなどの矯正装置の周りにも歯垢が付着しやすくなります。装置があることで歯ブラシが届きにくくなるため、通常よりもさらに丁寧な歯磨きと、専用の清掃器具を用いたケアが求められます。個々の口の状態によって、特に注意すべき場所は異なりますが、ご自身の歯並びや矯正装置の有無を考慮したケアが必要です。

磨き残しゼロを目指す!場所別の効率的な磨き方とコツ

このセクションでは、これまでご紹介してきた「歯垢が付きやすい場所」を効果的にケアするための、具体的な磨き方やコツを詳しく解説します。ただ時間をかけて磨くだけでは、なかなか磨き残しをなくすことはできません。適切な道具を選び、それぞれの場所に応じた磨き方を実践することで、忙しい毎日の中でも効率的に歯垢を取り除き、清潔な口内環境を保つことができます。

実践的な情報を盛り込みました。日々の歯磨きの質を高め、自信の持てる健康な口元を手に入れましょう。

【基本編】歯ブラシの選び方と正しい磨き方「スクラビング法」

すべてのオーラルケアの基本となるのは、適切な歯ブラシの選択と正しい磨き方です。まず歯ブラシは、口の奥まで届きやすい小さめのヘッドで、毛の硬さは一般的に「ふつう」がおすすめです。力を入れすぎて歯や歯ぐきを傷つけないためにも、毛先が広がりすぎないものを選びましょう。

基本的な歯磨き方法としては、「スクラビング法」が効果的です。これは、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当て、5〜10mm程度の小さな幅で細かく振動させるように動かす磨き方です。特に、歯と歯ぐきの境目には毛先を45度の角度で軽く当て、歯周ポケットに入り込むように意識して磨くと良いでしょう。強い力でゴシゴシ磨くのではなく、軽い力で小刻みに動かすことが、歯垢を効率良く除去し、歯ぐきへの負担を減らすコツです。

【実践編1】下の前歯の裏側は歯ブラシを「縦」にして磨く

下の前歯の裏側は、唾液腺の開口部が近く、歯垢が歯石に変わりやすいデリケートな場所です。通常の横磨きでは毛先が届きにくいため、歯ブラシを「縦」に持ち替えるのが効果的です。歯ブラシの先端部分(つま先)や、柄に近い部分(かかと)を使って、歯を1本1本なでるように、またはかき出すように丁寧に磨いてください。

この一手間を加えるだけで、これまで磨き残していたザラザラとした歯垢がなくなり、舌で触れたときの感覚が驚くほどスッキリすることを感じていただけるでしょう。意識して縦磨きを取り入れることで、下の前歯の裏側も清潔に保ちやすくなります。

【実践編2】歯と歯の間は「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を併用

歯ブラシの毛先が物理的に届かない「歯と歯の間」は、磨き残しが最も発生しやすい場所であり、虫歯や歯周病のリスクが高い要注意スポットです。この部分の歯垢を取り除くには、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が不可欠です。歯ブラシだけでは約60%しか歯垢を除去できないのに対し、フロスや歯間ブラシを併用することで、その除去率は90%近くまで向上すると言われています。

「毎日使うのは面倒」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは1日1回、特に寝る前の歯磨きの際に習慣にすることから始めてみませんか。翌朝の口の中の爽快感は格別で、その効果を実感すれば、きっと継続のモチベーションになるはずです。

フロスと歯間ブラシの選び方と使い方

デンタルフロスには、指に巻きつけて使う「糸巻きタイプ」と、Y字型などの持ち手が付いた「ホルダータイプ」があります。初めての方や不器用だと感じる方には、操作が簡単なホルダータイプがおすすめです。フロスを使う際は、歯と歯の間にノコギリを引くようにゆっくりと挿入し、歯の側面に沿わせて上下に動かし、歯垢をかき出します。無理に押し込むと歯ぐきを傷つける可能性があるので注意しましょう。

一方、歯間ブラシは、歯と歯の隙間の大きさに合わせてサイズを選ぶことが非常に重要です。ブラシが小さすぎると効果がなく、大きすぎると歯ぐきを傷つけてしまいます。無理なくスムーズに挿入できるものを選び、ゆっくりと出し入れして歯垢を取り除きます。適切なサイズが分からない場合は、歯科医院で相談し、指導を受けるのが最も確実な方法です。

【実践編3】奥歯の溝や届きにくい場所には「ワンタフトブラシ」が有効

通常の歯ブラシではどうしても届きにくい奥歯の複雑な溝や、一番奥の歯の裏側、また歯並びの悪い部分など、ピンポイントで磨きたい場所には「ワンタフトブラシ(タフトブラシ)」が非常に有効です。毛先が小さく、一束にまとまった形状をしているため、通常の歯ブラシでは届きにくい場所にもしっかりと毛先を当てることができます。

ワンタフトブラシは、歯磨きの「仕上げ磨き」の感覚で、気になる部分にだけ使用します。奥歯の溝に毛先をしっかり当てて細かく動かしたり、親知らずの周りや矯正装置の隙間など、通常の歯ブラシでは磨き残しがちな場所を丁寧にケアできます。磨き残しを徹底的に減らし、ケアの質をもう一段階高めたい方にとって、まさに「秘密兵器」ともいえるアイテムです。

なぜ?歯垢が付きやすい人の特徴と原因

毎日しっかり歯磨きをしているはずなのに、なぜか歯垢が溜まりやすいと感じることはありませんか?実は、歯磨き習慣だけでなく、体質や日々の生活習慣も歯垢の付きやすさに大きく影響しています。このセクションでは、ご自身の口内環境や生活を振り返り、歯垢が付きやすくなる特徴と原因について詳しく解説します。

原因を理解することで、より根本的な対策を講じることができ、日々のオーラルケアの質をさらに高めるきっかけになるはずです。ご自身の生活習慣と照らし合わせながら、ぜひセルフチェックしてみてください。

唾液の量が少ない・口呼吸の習慣がある

歯垢が付きやすい原因の一つに「唾液の量」が関係しています。唾液は、単に口の中を潤すだけでなく、口内の細菌や食べ物のカスを洗い流す「自浄作用」という大切な働きを持っています。また、歯の再石灰化を促し、酸を中和することで虫歯の発生を抑える効果もあります。

ストレス、服用している薬の副作用、加齢、そして「口呼吸」の習慣などによって唾液の分泌が減少すると、口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると、歯垢が洗い流されにくくなり、細菌が増殖しやすい環境になるため、歯垢が付きやすくなってしまうのです。対策としては、意識的に水分をこまめに摂ること、食事の際によく噛んで唾液腺を刺激すること、そして鼻呼吸を意識する習慣をつけることが挙げられます。

糖分が多い食事や間食が多い

食生活は、歯垢の形成と密接に関わっています。歯垢の中にいる細菌は、食べ物に含まれる「糖分」を栄養源にして増殖します。そのため、甘いお菓子やジュースなどを頻繁に摂取する習慣は、口の中の細菌に常にエサを与えているようなもので、歯垢の形成を加速させてしまうのです。

特に、アメやキャラメルのように口の中に長く留まるもの、クッキーやポテトチップスのように歯に張り付きやすいものは注意が必要です。また、だらだらと間食を続ける習慣は、口の中が常に酸性の状態に保たれることになり、歯のエナメル質が溶けやすくなるため、虫歯のリスクをさらに高めます。食後にはできるだけ早く歯磨きをするか、それが難しい場合はうがいをするだけでも、口内環境の悪化を防ぐことにつながります。

喫煙習慣がある

喫煙習慣も、口腔環境を悪化させ、歯垢が付きやすくなる大きな原因の一つです。タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は、歯ぐきの血行を悪化させ、歯周病を進行させるリスクを高めます。血行が悪くなることで、歯ぐきの免疫力も低下し、細菌への抵抗力が弱まってしまうのです。

さらに、喫煙は唾液の分泌を減少させる作用もあるため、口が乾燥しやすくなり、歯垢や歯石が付着しやすい環境を作り出します。タバコのヤニ(タール)が歯の表面に付着すると、歯がざらつき、そのざらつきがさらに歯垢の付着を助長するという悪循環に陥ります。口腔内の健康を長期的に維持するためには、禁煙を検討することが非常に重要です。

自分の磨き癖を知ろう!セルフチェックで磨き残しを確認する方法

毎日の歯磨きで「いつも同じ場所ばかり磨いてしまいがちだな」と感じたことはありませんか。実は、そのような個人の磨き癖に気づくことは、お口のケアをよりパーソナライズし、効率を高める上で非常に重要です。

自分の磨き残しがどこにあるのかを客観的に把握できれば、これまでの何気ない歯磨きを、劇的に改善できるきっかけになります。次のセクションでは、そのための具体的なセルフチェック方法をご紹介します。ぜひご自身の磨き癖を発見し、明日からの歯磨きに活かしてください。

歯垢染め出し液で磨き残しを「見える化」する

磨き残しを確認する最も効果的で手軽な方法の一つが、「歯垢染め出し液(またはジェル、錠剤)」の活用です。歯磨き後に使用すると、歯垢が残っている部分が赤や青などの色に染まり、普段自分では気づきにくい磨き残しを一目瞭然に「見える化」できます。

使い方は非常に簡単で、歯磨き後に染め出し液を口に含んでしばらくゆすぐか、錠剤を噛み砕いてからゆすぐだけです。染まった部分が、あなたの「磨き残しの弱点」となります。ドラッグストアなどで手軽に入手できますので、ぜひ試してみてください。

自分の磨き残しを視覚的に把握することで、翌日からの歯磨きで「この部分をもう少し丁寧に磨こう」と意識すべきポイントが明確になります。お子さんと一緒に使えば、楽しみながら正しい歯磨きの仕方を教えるツールとしても非常に有効です。

セルフケアに限界を感じたら?歯科医院でのプロフェッショナルケア

これまで、毎日のセルフケアがいかに重要であるかをお伝えしてきました。しかし、どんなに丁寧に歯磨きをしていても、残念ながらセルフケアだけでは完璧な口内環境を保つことは難しいのが現実です。特に、一度硬くなってしまった歯石は、ご自身で取り除くことはできません。このような時こそ、歯科医院でのプロフェッショナルケアが大きな力を発揮します。

歯科医院は「歯が痛くなってから行く場所」と思われがちですが、本来は「健康な口内状態を維持するために定期的に通う場所」として活用いただくことが理想です。毎日のご自身のケアと、歯科医院でのプロによるケアは、まさに車の両輪のような関係。どちらか一方だけでは不十分で、両方を組み合わせることで、より効果的に虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を長く保つことができるのです。

このセクションでは、歯科医院で受けられる具体的なプロフェッショナルケアの内容や、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。

定期検診で歯石除去(スケーリング)やPMTCを受けるメリット

歯科医院での定期検診では、ご自宅での歯磨きでは取りきれない汚れを徹底的に除去してもらえます。その代表的なケアが「歯石除去(スケーリング)」と「PMTC(専門家による機械的歯面清掃)」です。

スケーリングとは、歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットの奥深くに入り込んだ歯石を、歯科医師や歯科衛生士が専門の器具を使ってきれいに取り除く処置です。歯石は歯垢が唾液中のカルシウムなどと結合して硬くなったもので、表面がザラザラしているため、さらに歯垢が付着しやすくなる悪循環を生みます。この歯石を確実に除去することで、虫歯や歯周病の原因菌が住み着きにくい環境を作ります。

一方、PMTCは、特殊な器具とフッ素入りの研磨ペーストを用いて、歯の表面をツルツルに磨き上げるプロフェッショナルなクリーニングです。歯の表面の細かな傷や着色汚れを除去し、歯垢が付着しにくい滑らかな状態に整えます。これにより、虫歯や歯周病の予防効果を高めるだけでなく、コーヒーや紅茶、タバコなどによる着色も除去できるため、見た目の美しさも向上します。これらのケアは虫歯や歯周病の徹底的な予防につながる大きなメリットがあり、費用は健康保険が適用されますので、ぜひ活用をご検討ください。

歯科検診の適切な頻度は?

「どのくらいの頻度で歯科医院に通えば良いのだろう?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。一般的に推奨されているのは「3か月から半年に1回」の定期検診です。この期間であれば、歯垢や歯石が溜まりすぎる前に除去でき、もし虫歯や歯周病の初期症状が見つかっても、簡単な処置で済む可能性が高くなります。

ただし、歯垢の付きやすさや歯周病のリスクは、お一人おひとりの口腔内の状態や生活習慣によって大きく異なります。そのため、最も良いのは、かかりつけの歯科医師や歯科衛生士と相談し、ご自身に合った最適な通院ペースを決めることです。リスクが高いと判断されれば、1~2か月に1回の検診を勧められることもありますし、比較的安定していれば半年に1回でも十分な場合もあります。

定期検診は、将来的に必要となる可能性のある大きな治療(時間も費用もかかります)を防ぐための、最も効果的な「先行投資」と捉えることができます。ご自身の口の健康を守るために、ぜひ積極的に歯科検診をご活用ください。

まとめ:歯垢が付きやすい場所を意識して、効率的なオーラルケアを実践しよう

今回は、毎日歯磨きをしているのに、口の中がスッキリしないと感じる方が、効率的かつ効果的に歯垢を除去するための方法を詳しくご紹介しました。歯垢が特に付きやすい場所として、「下の前歯の裏側」、「歯と歯の間」、「奥歯の噛み合わせの溝」、「歯と歯ぐきの境目」、「歯並びが悪い部分や矯正装置の周り」という5つのスポットを挙げました。これらの場所を意識することが、磨き残しを減らすための第一歩となります。

これらの要注意スポットを攻略するためには、通常の歯ブラシによる丁寧なブラッシングだけでなく、補助用具の活用が不可欠です。歯と歯の間の歯垢にはデンタルフロスや歯間ブラシを、奥歯の溝や届きにくい場所にはワンタフトブラシを使うことで、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れもしっかりと除去できます。これらの道具を毎日少しずつでも取り入れることが、清潔な口内環境を保つための鍵となります。

そして何よりも重要なのは、日々のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることです。ご自宅での丁寧な歯磨きと補助用具によるケアで歯垢の蓄積を抑えつつ、定期的に歯科医院で歯石除去やPMTCを受けることで、セルフケアでは取り除けない汚れを除去し、口内環境をリセットできます。忙しい毎日の中でも、今回ご紹介したポイントを意識して実践するだけで、あなたのオーラルケアの質は大きく変わり、自信の持てる清潔な口内を手に入れられるでしょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

岩渕 雅諭 | Iwabuchi Masatoshi

日本歯科大学卒業後、医療法人社団学而会 永田歯科医院勤務、医療法人社団弘進会 宮田歯科医院に勤務し、
医療法人社団ビーズメディカル いわぶち歯科開業

【所属】
日本口腔インプラント学会 専門医
日本外傷歯学会 認定医
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
文京区立金富小学校学校歯科医

【略歴】
日本歯科大学 卒業
医療法人社団学而会 永田歯科医院 勤務
医療法人社団弘進会 宮田歯科医院 勤務
医療法人社団 ビーズメディカルいわぶち歯科 開業

 

文京区後楽園駅・飯田橋駅から徒歩5分の歯医者
文京いわぶち歯科・矯正歯科
住所:東京都文京区後楽2丁目19−14 グローリアス3 1F
TEL:03-3813-3918

文京いわぶち歯科・矯正歯科