忙しい朝の歯磨き時間は1分でOK?効果を最大化する時短テクニック

文京区後楽園駅・飯田橋駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「文京いわぶち歯科・矯正歯科」です。

毎朝、鏡の前で「今日も時間がないけれど、ちゃんと歯磨きしなきゃ」と感じている方は多いのではないでしょうか。一般的に、歯磨きには「最低3分」が理想的と言われますが、仕事や家事、子どもの準備などで慌ただしい朝に、その時間を確保するのはなかなか難しいものです。

しかし、ご安心ください。歯磨きの目的は、単に時間をかけることではありません。重要なのは「時間」よりも「質」です。この記事では、忙しい朝でも実践できる効果的な時短歯磨きテクニックと、じっくり時間をかけられる夜の丁寧なケア方法を詳しくご紹介します。ご自身のライフスタイルに合わせた最適なオーラルケアを実現できるようになります。

結論:歯磨きは「時間」よりも「質」が重要

毎日の歯磨きにおいて、「何分磨けば良いのだろう?」と悩んだり、朝の忙しさから短時間で済ませてしまったりすることはありませんか。一般的に「3分」が理想的な歯磨き時間と言われることが多いですが、実は歯磨きで本当に大切なのは「時間」そのものよりも「質」なのです。

歯磨きの最大の目的は、虫歯や歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)」を物理的に除去することです。歯垢は細菌の塊であり、これが歯の表面や歯と歯茎の境目に付着することで、さまざまな口腔トラブルを引き起こします。そのため、たとえ3分以上時間をかけて磨いても、肝心の歯垢が残りやすい場所にブラシがきちんと届いていなければ、その努力は十分に報われません。

逆に言えば、ポイントを押さえて効率的に磨けば、短い時間でも効果的なオーラルケアは十分に可能です。大切なのは、「何分磨くか」という漠然とした時間に縛られるのではなく、「いかに効率よく歯垢を落とし、口の中を清潔に保つか」という意識を持つことです。

なぜ「最低3分」が理想と言われるのか?

多くの人が「歯磨きは最低3分」という目安を耳にしたことがあるでしょう。この「3分」という時間は、全ての歯の表面、裏側、そして噛み合わせの面を、磨き残しなく丁寧にケアするために必要な「時間の目安」として提唱されてきました。

具体的には、人間の歯は通常28本(親知らずを含めると32本)あります。1本の歯の表・裏・噛み合わせの面を、焦らずに3秒ずつ丁寧に磨くと仮定した場合、28本で約3分強の計算になります。このように、歯の隅々までブラシの毛先を届かせ、歯垢を確実に除去しようとすると、それなりの時間が必要になる、というのが「3分」という目安の根拠です。

しかし、この3分という時間は、あくまで「磨き残しなく全体をケアするための目安」であり、絶対的なルールではありません。毎日の生活リズムの中で、必ずしも毎回3分以上の時間を確保できるわけではないでしょう。大切なのは、この「3分」という数字に縛られすぎず、ご自身のライフスタイルに合わせて、いかに効率的かつ効果的に歯磨きを行うか、という視点を持つことです。

1分でも大丈夫?時間よりも大切な歯磨きの目的

「朝は忙しくて1分くらいしか歯磨きにかけられないけれど、本当に効果があるのだろうか」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。結論から言うと、1分でも十分に効果的な歯磨きは可能です。ただし、それにはいくつかの「条件」があります。

その条件とは、歯磨きの最大の目的である「歯垢除去」を強く意識し、特に汚れが溜まりやすい場所を狙って集中的に磨くことです。漫然と口の中全体を3分間磨くよりも、ポイントを絞って集中的に1分間磨く方が、結果として高い歯垢除去効果が得られる場合も少なくありません。

忙しい朝にすべての歯を完璧に磨き上げるのは難しいかもしれません。しかし、たとえ短い時間でも、どこを重点的に磨くべきか、どのようにブラシを動かすべきかといった要点を押さえることで、歯磨きの質は格段に向上します。この意識を持つことが、忙しい日々の中でも口腔ケアの質を落とさないための重要な鍵となります。

忙しい朝向け!1分で歯磨き効果を最大化する時短テクニック

忙しい朝、歯磨きに十分な時間をかけられないのはよくあることです。しかし、短い時間でも効果的に歯垢を除去し、お口の健康を守ることは十分に可能です。これからご紹介する時短テクニックを実践すれば、朝の慌ただしい時間でもケアの質を格段に上げることができます。ここでは、効率的に磨き残しを防ぐ方法、汚れが溜まりやすい場所を重点的にケアする方法、そして電動歯ブラシを上手に活用する方法の3つのテクニックを詳しく見ていきましょう。

テクニック1:磨く順番を決めて磨き残しを防ぐ

磨き残しを防ぐための最もシンプルで効果的な方法は、歯磨きの順番をルール化することです。毎回決まったルートで歯を磨くことで、無意識に特定の箇所を磨き忘れる「クセ」がなくなり、特に急いでいる時でも満遍なくケアできるようになります。

例えば、次のような順番を試してみてはいかがでしょうか。まず「右上の奥歯の表側からスタートし、前歯を通って左上の奥歯へ」と進みます。次に、同じルートで「右上の奥歯の裏側から左上の奥歯の裏側」を磨きます。上顎が終わったら、下顎も同様に「右下の奥歯の表側から左下の奥歯の表側」、そして「右下の奥歯の裏側から左下の奥歯の裏側」というように磨いていきます。噛み合わせの面も忘れずに、この流れの中で磨くようにしましょう。

この順番を習慣にすることで、どこの歯を磨いたか、まだ磨いていないかが明確になり、急いでいる朝でも効率的に全ての歯にブラシを当てることが可能になります。たとえ1分という短い時間であっても、磨き残しが格段に減り、効果的なケアにつながります。

テクニック2:汚れが溜まりやすい場所を集中攻撃

短い時間で最大の効果を得るためには、歯垢が特に蓄積しやすい「3大リスク箇所」を特定し、そこを重点的に磨くことが重要です。歯垢は虫歯や歯周病の直接的な原因となるため、限られた時間の中ではこれらのリスク箇所を優先的にケアすることが合理的です。

まず、1つ目は「歯と歯茎の境目(歯周ポケット)」です。歯周ポケットは、歯周病菌が繁殖しやすい場所であり、ここに歯垢が溜まると歯肉の炎症を引き起こしやすくなります。ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、優しく小刻みに動かして歯周ポケット内の汚れをかき出すように意識しましょう。

2つ目は「奥歯の噛み合わせの溝や奥歯の後ろ側」です。奥歯の表面には複雑な溝があり、食べかすや歯垢が残りやすい特徴があります。また、一番奥の歯のさらに後ろ側はブラシが届きにくく、磨き残しが発生しがちです。歯ブラシのつま先やかかと部分を使って、丁寧にアプローチするようにしましょう。

3つ目は「歯並びが重なっている部分」です。歯が不揃いに生えている部分や、重なり合っている箇所は、歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢が残りやすい傾向があります。このような部分は、歯ブラシを縦にして一本ずつ丁寧に磨くなど、工夫が必要です。これらのリスク箇所を意識して集中ケアすることで、たとえ時間が短くても、虫歯や歯周病のリスクを効果的に軽減することができます。

テクニック3:電動歯ブラシを時短の味方につける

忙しい朝の時短ケアと、ケアの質の向上を両立させるツールとして、電動歯ブラシは非常に有効です。電動歯ブラシは、手磨きでは難しい高速振動や反転運動によって、短時間で効率的に歯垢を除去できる仕組みを持っています。

手磨きの場合、一本一本丁寧に磨くにはかなりのテクニックと時間が必要ですが、電動歯ブラシは製品が持つ独自の動きで歯垢を物理的に剥がし落としてくれます。使い方のポイントは、手磨きのようにゴシゴシと力を入れて動かすのではなく、歯に軽く当ててゆっくりと移動させるだけです。これにより、歯や歯茎を傷つけることなく、効率良く汚れを取り除くことができます。

多くの電動歯ブラシには、適切な時間を教えてくれるタイマー機能や、強すぎる圧力を感知して知らせてくれる機能なども搭載されています。これらを活用すれば、磨きすぎや磨き残しの心配を減らし、忙しい朝でも確実なオーラルケアが可能になります。多忙な生活を送る方にとって、電動歯ブラシは、まさに価値ある「投資」となるでしょう。

時間をかけられる夜こそ実践!正しい歯磨きの基本

忙しい朝は、ご紹介した時短テクニックで効率的に歯磨きを行うことが大切です。しかし、心と時間に余裕のある夜は、一日の汚れをしっかりリセットし、睡眠中に細菌が繁殖するのを防ぐために、じっくりと丁寧なケアを行いましょう。夜の歯磨きは、お口全体の健康を維持する上で最も重要なケアの一つです。このセクションでは、オーラルケアの基本に立ち返り、質の高い歯磨きを実践するための具体的な方法をご紹介します。

歯ブラシの選び方と正しい持ち方・動かし方

質の高い歯磨きを実践するためには、まず適切な道具を選ぶこと、そしてその道具を正しく使うことが大切です。歯ブラシを選ぶ際には、ヘッドが小さめで、毛の硬さが「ふつう」か「やわらかめ」のものを選ぶのが基本です。ヘッドが小さいと、お口の奥や歯並びの悪い部分にも届きやすく、一本一本の歯を丁寧に磨きやすくなります。毛が硬すぎる歯ブラシは、歯や歯茎を傷つけてしまう原因となるため、避けるようにしましょう。

次に、正しい歯ブラシの持ち方です。多くの方が、歯ブラシを手のひら全体で握りしめる「パームグリップ」で磨きがちですが、これだと力が入りすぎてしまい、歯や歯茎に負担をかけてしまうことがあります。そこでおすすめなのが、「ペングリップ」、つまり鉛筆を持つように歯ブラシを軽く握る方法です。ペングリップで持つことで、余計な力が入らず、軽い力で小刻みに歯ブラシを動かせるようになります。

歯ブラシの動かし方についても、ゴシゴシと大きく動かすのは控えましょう。歯垢は、歯の表面にこびりついているため、小刻みに動かすことが効果的です。具体的には、歯ブラシの毛先を歯の表面に軽く当て、5〜10mm程度の幅で小刻みに振動させるように動かしてください。この動かし方であれば、歯や歯茎を傷つけることなく、効率的に歯垢を落とすことができます。

歯と歯茎の境目を狙う「45度磨き」

歯周病予防に非常に効果的な磨き方として、「バス法」、別名「45度磨き」があります。これは、歯と歯茎の境目に潜む歯周病菌の温床となる「歯周ポケット」の歯垢を効率的に除去するための専門的なテクニックです。実践方法は、歯ブラシの毛先を歯の表面に対して45度の角度で当て、歯と歯茎の境目に毛先が少し入り込むようなイメージで、優しく小刻みに振動させながら磨きます。

この45度磨きの最大の利点は、歯周ポケットの奥にまで毛先が届き、そこに溜まった歯垢をかき出すことができる点にあります。歯周ポケットは、歯周病菌が繁殖しやすい環境であり、通常の歯磨きではなかなか届きにくい場所です。そのため、この磨き方を習得することで、歯周病の進行を効果的に抑え、予防することができます。

無理に力を入れたり、ゴシゴシと強く磨いたりすると、歯茎を傷つけてしまう可能性がありますので注意しましょう。あくまで優しく、小刻みに振動させることがポイントです。慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、毎日の歯磨きに取り入れることで、歯周病のリスクを大きく減らすことができます。歯科医院で直接指導を受けると、より効果的な磨き方を身につけられるでしょう。

歯磨き粉はつけすぎないのがポイント

歯磨き粉は、爽快感を与えたり、フッ素などの有効成分を歯に届けたりする役割がありますが、つけすぎるとかえって歯磨きの質を下げてしまうことがあります。「泡立ちが良いとよく磨けている」と感じがちですが、泡で口の中がいっぱいになると、歯ブラシの毛先がどこに当たっているのかが見えにくくなり、磨き残しが増える原因となります。また、泡で満たされるとすぐに磨き終えた気になり、十分に歯垢が除去できていないにも関わらず、歯磨きを中断してしまうことにもつながりかねません。

歯磨き粉の適切な量は、大人であれば「1cm程度」、目安としては「あずき粒大」が推奨されています。この量であれば、適度な泡立ちで口の中が見やすく、フッ素などの有効成分も効果的に作用します。特にフッ素配合の歯磨き粉を使用した後には、フッ素の虫歯予防効果を最大限に引き出すために、少量の水で1回だけ軽くゆすぐのが良いとされています。何度も口をゆすぎすぎると、フッ素が洗い流されてしまい、効果が薄れてしまう可能性があります。

歯磨き粉はあくまで補助的な役割と捉え、大切なのは歯ブラシの毛先をしっかり歯に当て、適切な力加減と動かし方で歯垢を物理的に除去することです。歯磨き粉の量に気を配ることで、より丁寧で効果的な歯磨きができるようになるでしょう。

歯ブラシだけでは不十分?+αのケアで予防効果を高める

歯ブラシを使った丁寧なケアは、もちろん口腔衛生の基本です。しかし、実は歯ブラシだけでは、お口の中全体の汚れを完全に落としきることは難しいとされています。歯科医院での指導や多くの研究によると、歯ブラシのみで除去できる歯垢は、お口全体の表面積の約60%程度にとどまります。これは、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間や、奥歯の複雑な溝などに、どうしても磨き残しが生じてしまうためです。

これらの歯ブラシが届かない場所にこそ、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊である歯垢が溜まりやすく、トラブルのリスクが潜んでいます。そのため、歯ブラシでのケアに加えて、さらに予防効果を高めるための「+α(プラスアルファ)のケア」を取り入れることが、健康な歯を長く保つためには非常に重要になります。

このセクションでは、歯ブラシではカバーしきれない部分の汚れを取り除き、お口全体のケアの質を格段に向上させるための具体的なアイテムとその使い方についてご紹介します。

フロス・歯間ブラシはなぜ必要?歯垢除去率の違い

歯ブラシだけでは約60%の歯垢しか除去できないとお伝えしましたが、残りの約40%の歯垢の多くは「歯と歯の間」に潜んでいます。この部分に効果的にアプローチできるのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。これらのアイテムを歯ブラシと併用することで、歯垢除去率は飛躍的に向上すると言われています。

具体的には、歯ブラシのみの使用では歯垢除去率が約60%であるのに対し、デンタルフロスを併用すると約80%に、さらに歯間ブラシも併用すると約90%近くまで除去率を高めることができるというデータもあります。この数値を見ても、いかに「歯と歯の間」のケアが重要であるかがお分かりいただけるかと思います。歯と歯の間の歯垢は、虫歯の発生や歯周病の進行に直結するため、日々のケアでしっかりと除去することが大切です。

デンタルフロスは、歯と歯が隣接して接している部分の狭い隙間や、歯と歯茎の境目(歯肉縁下)の歯垢を掻き出すのに適しています。一方、歯間ブラシは、歯周病の進行や加齢によって歯茎が下がり、歯と歯の間に隙間ができてしまった部分に特に効果的です。ブラシのサイズが豊富なので、ご自身の歯間のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。どちらのアイテムも、就寝前の丁寧な歯磨きの際に、毎日1回使用することをおすすめします。正しく使うことで、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れを確実に除去し、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができるでしょう。

口臭予防にも効果的!舌ケアのすすめ

お口のケアは歯磨きや歯間ケアだけではありません。実は、口臭の大きな原因の一つに「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる舌の表面に付着した汚れがあります。舌苔は、食べかすや剥がれ落ちた粘膜、細菌などが堆積してできた白い膜状のもので、これが口臭の主な原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させます。そのため、清潔な息を保つためには、歯磨きと合わせて舌のケアも行うことが非常に重要になります。

舌ケアを行う際には、専用の舌ブラシを使用するか、毛先の柔らかい歯ブラシを使うのがおすすめです。ケアの方法は、舌の奥から手前に向かって、優しく数回なでるように汚れをかき出します。この時、絶対に強い力でゴシゴシとこすらないように注意してください。舌は非常にデリケートな組織であり、強くこすりすぎると舌の表面を傷つけてしまい、かえって味覚障害を引き起こしたり、口臭を悪化させたりする可能性もあります。

舌ケアの頻度としては、一日一回、朝の歯磨きの後に行うのが良いでしょう。舌の汚れは鏡で確認しながら、無理のない範囲で、やさしく丁寧に行うことが継続のポイントです。舌ケアを習慣にすることで、口臭の改善だけでなく、お口の中全体の清潔感を高め、より爽やかな毎日を送ることにつながります。

これって本当?歯磨き時間に関するよくある疑問

歯磨きに関する情報は世の中にたくさんありますが、「これは本当なの?」と疑問に思うこともありますよね。ここからは、皆さんが抱きがちな歯磨きに関する素朴な疑問や、まことしやかに囁かれている噂について、Q&A形式で分かりやすくお答えしていきます。

よくある疑問を解消して、明日からの歯磨きに自信を持ち、ご家族の健康を守るための一助にしてください。

Q1. 歯磨きは食後すぐはNGって本当?

「食後すぐの歯磨きは歯を傷つける」という話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。この説には一理あります。特に、柑橘類や炭酸飲料、お酢など、酸性の強い飲食物を摂取した直後は、口の中が一時的に酸性に傾き、歯の表面にあるエナメル質がわずかに柔らかくなることがあります。

このような状態で、すぐに強い力で歯磨きをしてしまうと、エナメル質が傷つきやすくなる可能性があるのです。そのため、酸性の飲食物を摂った後は、30分ほど時間を置くか、または水で軽くうがいをしてから歯磨きをするのがおすすめです。これにより、口の中の酸性が中和され、エナメル質が元の硬さに戻るのを待つことができます。

一方で、一般的な食事であれば、食後すぐに歯磨きをしても問題ない場合がほとんどです。むしろ、食べかすが口の中に残っている時間が長くなるほど、虫歯菌や歯周病菌が活発になりやすいため、早めに磨く方が良いとされています。大切なのは、食べたものの種類によって、少しだけ磨くタイミングを意識することかもしれません。

Q2. 長すぎる歯磨きは逆効果になる?

歯磨きは長く丁寧に行えば行うほど良い、と思われがちですが、実は長すぎる歯磨きは逆効果になる場合があります。特に、強い力で長時間にわたってゴシゴシと磨き続けると、歯や歯茎に以下のような負担をかけてしまうリスクがあるのです。

一つは、歯の表面が削れてしまう「楔状欠損(くさびじょうけっそん)」です。これは、歯と歯茎の境目あたりがくさび形に削れてしまう症状で、知覚過敏の原因にもなります。もう一つは、歯茎が下がってしまう「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」です。これにより、歯の根元が露出し、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高めることにもつながります。

ここでもやはり、大切なのは「時間」よりも「質」です。適切な力加減で、一本一本丁寧に、そして正しい磨き方で短時間でも効率よく歯垢を除去することが、歯と歯茎の健康を守る上で最も重要になります。長時間磨くことよりも、いかに「質の高いケア」を行うかを意識してみてください。

Q3. 子どもの歯磨きは何分が目安?仕上げ磨きのコツ

小さなお子さんがいるご家庭では、子どもの歯磨き時間や仕上げ磨いに関する疑問も多いことでしょう。まず、お子さん自身が歯磨きをする時間については、歯磨きを楽しい習慣として身につけてもらうことが目的なので、あまり神経質にならなくて大丈夫です。年齢にもよりますが、1〜2分程度を目安に、歯磨き粉を使ったり、好きな歌を歌いながら楽しく磨く時間を設けてあげましょう。

最も重要なのは、保護者の方が行う「仕上げ磨き」です。お子さんの歯は柔らかく、虫歯になりやすいため、保護者の方がしっかりと汚れを落としてあげることが大切です。仕上げ磨きの時間の目安も、1〜2分程度で十分です。効率よく、かつ確実に磨き残しをなくすためのコツをいくつかご紹介します。

一つ目のコツは、お子さんの頭を保護者の膝の上に乗せて寝かせ磨きをすることです。こうすることで、口の中がよく見え、奥歯や歯の裏側までしっかりとブラシを届かせることができます。二つ目は、奥歯の溝や生えかけの歯、歯と歯の間など、特に虫歯になりやすい場所を重点的に磨くことです。そして三つ目は、優しく「上手だね」「きれいになったね」などと声をかけながら、褒めて楽しく行うことです。無理やり行うと歯磨き嫌いになってしまうので、注意してくださいね。

どうしても歯磨きができない時の応急処置

外出先や仕事中など、毎日歯磨きをするのが難しい場面は誰にでもありますよね。そのような時には、あくまで応急処置として、口の中を少しでも清潔に保つ方法を取り入れることが大切です。これからご紹介する方法は、歯磨きの完全な代わりにはなりませんが、口内環境を悪化させないための次善策として活用してみてください。

うがいだけでも効果はある?

歯磨きができない時に最も手軽にできるのが「うがい」です。水で口の中をブクブクと強めにゆすぐだけでも、食べかすを洗い流し、口の中の酸性度を中和する効果が期待できます。食後は口の中が酸性に傾きやすく、そのままにしておくと虫歯菌が活発になりやすいため、水うがいだけでも一時的な対策になります。

また、洗口液(マウスウォッシュ)を使用すれば、殺菌成分によって口の中の細菌の増殖を抑え、口臭予防にもつながります。しかし、重要な点として、うがいはあくまで液体で口の中を洗い流す行為であり、歯にこびりついた歯垢(プラーク)を物理的にこすり取ることはできません。歯垢は虫歯や歯周病の直接の原因となるため、うがいは歯磨きの代わりにはならないことを理解しておくことが大切です。

キシリトール配合ガムを活用する

歯磨きができない時の応急処置として、キシリトール配合のガムを噛むことも有効です。ガムを噛むと唾液の分泌が促進されます。唾液には、口の中の食べかすを洗い流したり、虫歯の原因となる酸を中和したりする「自浄作用」があります。これにより、口の中の環境を良好に保つ手助けとなります。

さらに、キシリトールは虫歯の原因菌の活動を弱める効果があることが分かっています。虫歯菌はキシリトールを栄養として利用できないため、酸をほとんど作ることができず、結果として虫歯になりにくい環境を作り出します。ただし、キシリトール配合ガムもあくまで補助的なケアであり、歯垢を完全に除去する歯磨きには勝りません。食後や歯磨きができない時の一時的な対策として上手に活用しましょう。

まとめ:毎日の効率的なケアと定期検診で健康な歯を守ろう

ここまで、忙しい朝の時短テクニックから、時間をかけられる夜の丁寧なケア、そして歯ブラシだけでは届かない部分のケアまで、さまざまな歯磨きの方法をご紹介してきました。

最も大切なのは、歯磨きは「時間」よりも「質」が重要だという点です。朝の限られた時間では、磨き残しを防ぐ順番を決めたり、汚れが溜まりやすい部分を重点的に磨いたりする時短テクニックを活用しましょう。そして、夜は歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助器具も使い、一日の汚れを徹底的にリセットする時間を確保することが、虫歯や歯周病予防の鍵となります。

しかし、どんなに丁寧にセルフケアを行っても、ご自身では除去しきれない歯石や磨き残しは必ず存在します。また、口の中のトラブルは早期発見・早期治療が何よりも重要です。そのため、歯科医院での定期検診が不可欠です。定期検診では、プロの手による徹底的なクリーニング(PMTC)や、磨き残しのチェック、そしてご自身の歯の状態に合わせた専門的なアドバイスを受けることができます。

毎日の生活スタイルに合わせた質の高いセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルなケア。この両輪を回すことで、家族みんなで健康な歯を長く維持し、将来にわたる口腔内のトラブル不安を減らしていきましょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

岩渕 雅諭 | Iwabuchi Masatoshi

日本歯科大学卒業後、医療法人社団学而会 永田歯科医院勤務、医療法人社団弘進会 宮田歯科医院に勤務し、
医療法人社団ビーズメディカル いわぶち歯科開業

【所属】
日本口腔インプラント学会 専門医
日本外傷歯学会 認定医
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
文京区立金富小学校学校歯科医

【略歴】
日本歯科大学 卒業
医療法人社団学而会 永田歯科医院 勤務
医療法人社団弘進会 宮田歯科医院 勤務
医療法人社団 ビーズメディカルいわぶち歯科 開業

 

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